
リズムが乱れやすい時期こそ、確かな情報で“無理のない一歩”を。
本記事は、公的データにもとづき、岐阜エリアで「不登校中学生 × 通信制高校」を検討するご家庭に向けて、現状と選び方、相談先をわかりやすくまとめました。
まずは個別に状況整理をしたい方へ
岐阜開成学院.(つくば開成高等学校 学習等支援施設 岐阜キャンパス)では、不登校経験のある中学生・保護者のための「無料個別相談(約60分)」を実施しています。
・学び直しの始め方 ・通信制高校のしくみ ・卒業までの見通し(必要な単位の積み上げ方)を丁寧にご説明します。
最新統計(全国・岐阜)
・小・中の不登校(全国):346,482人(在籍の約3.7%)
・高校の不登校(全国):68,770人(在籍の約2.4%)
・岐阜県(小中):5,741人(うち中学校 3,527人)
・岐阜県(高校):1,014人
出典:文部科学省・岐阜県教育委員会(最新年次の公表値に基づく)
- 中学生の不登校は216,112人。うち90日以上欠席が61.4%(令和5年度)。
出典:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等…」本体資料(PDF) - 学校が把握した主な困りごとは**「やる気が出ない」32.2%/「不安・抑うつ」23.1%/「生活リズム不調」23.0%/「学業不振」15.2%/「友人関係」13.3%**。
出典:同上 本体資料(PDF) - 専門的な相談・指導を受けていない層は38.8%(=受けているのは61.2%)。指導要録上「出席扱い」となったケースは38,632人。
出典:同上 本体資料(PDF) - 中学校卒業者の高等学校等進学率は98.7%、通信制高校は289校(全体の約5.3%)。
出典:文部科学省「学校基本調査」参考資料(PDF)
以上のことから分かるのは、不登校の中高生に必要なのは
1.長期化防止のための対策
2.生活リズムと学習基盤をしっかり作る
3.多様な進学先を見据えた情報収集と学び場選び
と言えるでしょう。当然保護者だけでなんとかできる問題ではありませんね。
そこで注目されるのが通信制高校です。
通信制高校は現実的?──“卒業までの道すじ”を知る
通信制高校は、報告課題(レポート等)と、面接指導(スクーリング)、試験を組み合わせて学びます。
卒業に向けて大切なのは「必要な単位を、無理なく積み上げられる計画」です。初回面談の段階で、年間の学び方や評価の受け方、特別活動の扱いまで、全体の見通しを丁寧に示してもらえると安心です。
「不登校=高校や大学への進学をあきらめる」ではありません。自分に合うペースで学びを取り戻せば、確かな進路を描けます。
岐阜市から選ぶ:比較チェックリスト
【支援体制】
・心理的安全性(穏やかに過ごせる場所かどうか)
・不登校経験に配慮した個別支援(午後登校の可否、相談体制)
・カウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携、外部機関連携の実績
【卒業と進路】
・卒業までの見通しを初回面談で具体的に示してくれるか(必要な単位の積み上げ方や評価方法)
・進学までの実例、学び直しと進路指導のつながり
・学歴だけではない綿密な進路指導があるか
【学び方】
・学びを重視しているか(努力なしでは意味がない)
・スクーリングの頻度と会場(岐阜市内/県内/オンライン併用の有無)
・レポート量、必要に応じて中学内容までさかのぼって学べる仕組み
【費用と通学】
・明確な授業料の表示があるか、説明責任が果たされているか
・費用と内容にギャップはないか、費用対効果はあるか
・授業料・教材費・スクーリング交通費の卒業までの総額
・通学動線の安全性、体調に合わせた振替の柔軟性
【地域連携】
・岐阜市近郊の支援機関との連携有無
・地域に根差した活動の有無
・生徒の教室外での活動はあるか
進め方(タイムライン)
1)現状の見える化
体調・生活リズム・学力(中学範囲の抜け)を親子で一緒に整理。
2)一次相談
インターネットや公的窓口で情報を整え、必要な支援先を把握。
3)情報収集
スクーリング頻度/会場、個別支援の中身、卒業までの道すじ(必要な単位の積み上げ方)を確認。
4)見学・体験
体験授業や個別相談で1日の流れや支援の具体を体感し、本人との相性をチェック。
5)学びの設計
無理のない学び方で、着実に単位を積み上げていく方法を合意してスタート。
公的相談先(岐阜市・岐阜県)
・エールぎふ(岐阜市 子ども・若者総合支援センター)
不登校・いじめ・発達・子育てなどの総合相談(電話・メール対応あり)。最新の受付時間や窓口は公式サイトでご確認ください。隣の岐阜市中央青少年会館では自習室や居場所も完備しています。
・岐阜県 教育相談(県教委)
県内の教育相談窓口・支援情報の集約。最新情報は県公式サイトへ。
※どちらも無料の一次相談として有用です。
地域の学び場:岐阜開成学院/ビバ☆マナ
・岐阜開成学院.(つくば開成高等学校 学習等支援施設 岐阜キャンパス)
少人数・個別伴走で「高校進学 → 在学 → 卒業」までを見通しよく支援。「食っていけるひと」を育むために、学力の土台づくりと非認知能力、対話力の育成を重視します。特別講座も充実。
・ビバ☆マナ(中学生向け 学習施設)
対象は不登校中学生。学研教材を活用し、英語は紙+デジタルを併用、数学・国語はスモールステップのプリントで中学範囲を丁寧に仕上げます。
※「中学校の定期テスト特化・提出物管理」「オンライン対応」「出席扱い書類サポート」は実施しません。
参考:ビバ☆マナ|学び方ガイド
FAQ
Q. 通信制高校にはどんな生徒がいるの?
A. 実に様々です。ですが学校によって「校風」「伝統」「方針」といったものは少なからず存在するでしょう。何度か見学に足を運ぶと見えてくるものもあるかもしれません。生徒のいる時間に見学をお願いしてみましょう。
Q. 通信制は“卒業しにくい”のでは?
A. 卒業までの道すじが具体的で、日々の学びが無理なく続けられれば到達可能です。初回面談で「どのように単位を積み上げるか」「どこまでサポートしてもらえるか」を示してもらいましょう。また努力なく簡単に卒業することは決して良いことではありません。大卒でも仕事のない人がいる現代において、高卒であることに大きな意味はありません。それよりも逃げず・サボらず自分なりの努力で学力を積み上げることが将来役立ちます。
Q. 通信制高校とサポート校の違いは?
A. 生徒保護者にとってはほぼ関係ありません。どちらも入学する通信制高校の卒業となります。サポート校によっては科目履修の選択ができなかったり入学時期が限られるなど制限がある場合もありますがまずは各校の説明をしっかり聞きましょう。
Q. 岐阜市のどこに相談すればいい?
A. まずは「エールぎふ」や県の教育相談へ。岐阜開成学院の無料個別相談を併用すると、制度理解から学びの設計までわかりやすく整理できます。
Q. 通信制高校選びのポイントは?
A. ズバリ「ミスマッチを避けること」です。本人や家庭の価値観と学校の価値観とのマッチングが鍵です。自分を見つめなおし何を大切に高校生活を送りたいのかを真剣に考え、候補の学校の本質を見極めながら慎重に学校を選びましょう。
最後に
迷ったら、岐阜開成学院の個別相談をご利用ください。
通信制高校に関わり25年の代表が本人とご家庭の事情に合わせて、通信制高校でのスクールライフを一緒に組み立てます。初回は現状のヒアリングと、通信制のしくみ、入学から卒業までの見通しを丁寧にご説明します。岐阜開成学院で安心を感じながらぜひお話を聞かせてください。