「通信制高校に進むなら、中学生のうちから同じところに通わせておいたほうが有利ですか」
不登校の中学生の保護者の方から、よくいただく質問です。
私たちの答えは決まっています。ビバ☆マナは、有利か不利かで選ぶ場所ではありません。
岐阜開成学院.の中学生コース「ビバ☆マナ」は、高校の生徒を早めに集めるために始めたものではないのです。始めた理由は、もっと泥くさいところにあります。
この記事では、その理由と、ビバ☆マナが大切にしている「個別最適な学び」の考え方、そして「向いている生徒・向いていない生徒」まで、根拠を添えて率直に書きます。
結論を先に書いておきます。
正当な努力が、自分なりの向上を生む。そしてその向上が、その先への自信になる。
ビバ☆マナは、この一点のためにある場所です。
目次
数字で見る、中学生の不登校
文部科学省の調査によると、2024年度に不登校だった中学生は216,266人でした〔11〕。中学生1,000人あたり67.9人。おおよそ15人に1人です。
同じ調査では、小・中学生の不登校のうち135,724人、38.3%が、学校の内外のどこからも専門的な相談や指導を受けていないことも分かっています〔11〕。
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」〔11〕
学校に行けなくなった子どもの3人に1人以上が、どこともつながっていない。この数字は、私たちが日々の相談で感じていることと重なります。
「行ける場所がない」
「行っても、勉強はしない場所ばかりだ」
「勉強はしたい。でも、どこから手をつければいいか分からない」
こうした声を、私たちは何度も聞いてきました。ビバ☆マナは、学びを入り口に、もう一度社会とつながるための場所です。
中学生コースを始めた理由
夜遅くまでマンツーマンの学び直し
岐阜開成学院.は、通信制高校のサポート校です。生徒が、つくば開成高等学校の単位を修得して卒業できるよう、日々の学習と生活を支えています。
この仕事を続けていると、毎年のように出会う生徒がいます。高校生にはなった。けれど、中学校、ときには小学校の内容でつまずいたまま止まっている生徒です。
不登校の期間が長いと、学習に空白ができます。空白を抱えたまま高校の教科書を開いても、書いてあることが分かりません。分からないまま、答えだけをどこかから写してレポートを出す。そうやって単位を取ることも、やろうと思えばできてしまう。それが現実です。
私たちは、それをさせたくありませんでした。
そこで、他の生徒が帰ったあと、夜遅くまで、私たち夫婦がマンツーマンで学び直しにつきあってきました。分からなくなったところまで戻る。一問ずつ、本人が自分の力で解けるところまで一緒に進む。地道ですが、本当の意味で取り返す方法は、これ以外にないと考えていたのです。
インチキをさせない
ここで言う「インチキ」は、生徒を責める言葉ではありません。
学力が足りないまま、形だけの課題を出して、形だけの単位を取る。それは、本人にとっていちばんつらい道です。分からないことを分からないまま抱え、「自分はごまかして卒業した」という気持ちを、その先もずっと持ち続けることになるからです。
学び直しには時間がかかります。それでも、自分なりに正当な努力をして、「ここまでは自分の力で分かるようになった」と言えること。それが、不登校の経験をくぐってきた生徒にとって、次の一歩を支える足場になります。
心理学の研究も、このことを裏づけています。心理学者アルバート・バンデューラは、簡単な成功ばかりを経験した人は、すぐに結果が出ることを期待するようになり、失敗するとくじけやすくなると述べています。折れにくい「自分はやればできる」という感覚は、粘り強い努力で壁を乗り越えた経験から育つ、というのです〔4〕。昨今生きるためのスキルと言われるレジリエンス(困難にあっても立ち直る力)に近いものです。
ごまかして手に入れた「できた」からは、本当の自信は育ちません。遠回りでも、自分の力で越えた一段一段だけが、その子の自信になるのです。
学研のしくみを借りた理由
ただ、私たちのマンツーマン対応では、見られる人数に限りがあります。
学びから逃げず、不登校からリベンジしたい。そういう志のある生徒に、ひとりでも多く応えたい。その思いで、2025年9月、学研教室のしくみを借りて中学生コース「ビバ☆マナ」を開きました。不登校支援に特化した学研教室です。
学研のスモールステップの教材は、学年をさかのぼって学べるように作られています。一人ひとりが自分の位置から始められる教材があれば、私たちが夜遅くまで続けてきた「戻って、一緒に進む」学び方を、もっと多くの生徒に届けられる。それが、いちばんの理由です。
もうひとつの理由は、教材が「本人のもの」になることです。解いたプリントは本人の手元に残ります。どこまで戻り、どこまで進んだのかが目に見える。それは、自分の努力を自分で確かめる手がかりになります。マンツーマンで続けてきたとき、生徒の表情がいちばん変わったのは、「先週はここが分からなかったのに、今週は解けた」と自分で気づいた瞬間でした。
「個別最適な学び」という考え方
国が示す、これからの学び
ビバ☆マナの学び方を一言でいえば、「個別最適な学び」です。
この言葉は、文部科学省の中央教育審議会が2021年1月にまとめた答申「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」で、これからの学校教育の柱として示されたものです〔1〕。答申は、次の2つを合わせて「個別最適な学び」と整理しています。
| 答申の言葉 | 意味と、ビバ☆マナでの形 |
|---|---|
| 指導の個別化 | 一人ひとりの特性や進み具合に応じて、教え方・教材・時間を変えることビバ☆マナでは:わからなくなったところまで戻り、スモールステップの教材で学び直す |
| 学習の個性化 | 子ども自身が、学習が最適になるよう調整していくことビバ☆マナでは:どこから始め、どこまで進み、いつ休むかを本人が決める |
| 協働的な学び | ほかの人と関わりながら学ぶことビバ☆マナでは:同じ教室に高校生の先輩がいる。バンドで仲間と音を合わせる |
そのうえで答申は、この個別最適な学びを、ほかの人と関わりながら学ぶ「協働的な学び」と一体的に充実させることを求めています〔1〕。
最適化するのは、教材ではなく本人
「個別最適」と聞くと、コンピュータが一人ひとりに合った問題を自動で出してくれる姿を思い浮かべる方も多いでしょう。
私たちが大切にしているのは、そこではありません。答申の言葉でいえば、「子ども自身が、学習が最適になるよう調整していく」という部分です。
どこから始めるか。今日はどこまで進むか。いつ休むか。それを決めるのは、教材でもシステムでもなく、本人です。職員は答えを決める人ではなく、本人の話を聴き、一緒に考える人。話をしながら、本人が「自分にはこのやり方が合っている」と気づいていく。私たちは、それを「個別最適な学び」と呼んでいます。
土台にあるのは、パーソンセンタードアプローチ
この関わり方の土台には、心理学者カール・ロジャーズが提唱したパーソンセンタードアプローチ(PCA)があります〔7〕。相手を変えようとするのではなく、まず受けとめる関わり方です。
岐阜開成学院.では、PCAを高校生への対応の指針とし、面談だけでなく授業のつくり方そのものに使っています。ビバ☆マナも同じ考え方で運営しています。
「やらせる」のではありません。本人が自分で動き出せる条件を整える。それが、私たちの仕事です。
ビバ☆マナの3つの学び方

| 学び方 | していることと、その根拠 |
|---|---|
| さかのぼって学ぶ | わからなくなったところまで戻り、小さく区切って進む根拠:認知負荷理論〔5〕・足場かけ〔6〕 |
| 自分で選ぶ | その日の量・休憩・教科を、本人が決める根拠:自己決定理論〔8〕 |
| 「できた」を自信に | 自分の力で解けた経験を、毎回積み重ねる根拠:自己効力感〔4〕 |
さかのぼって学ぶ
ビバ☆マナでは、学研のスモールステップ教材で、わからなくなったところまで戻って学び直します。中学2年生でも、小学校の分数から始めることがあります。
数学や英語は、前に習ったことの上に次が積み上がる教科です。土台が抜けたまま上の学年の内容に取り組んでも、身につきません。遠回りに見えても、つまずいたところまで戻ることが、いちばん確かな近道なのです。
一度に扱う量を小さく区切ることにも、意味があります。教育心理学の「認知負荷理論」では、一度に頭で処理しなければならない情報が多すぎると、理解が妨げられることが示されています〔5〕。学習から離れていた生徒が、分厚い問題集をいきなり開くのは負担が大きすぎます。小さな一歩から始めることには、ちゃんと理由があるのです。
教材には解説と例題があり、それを手がかりに自分の力で解き進められるように作られています。それでも分からないところは、となりで職員が一緒に考えます。最初は手がかりを多めに出し、できるようになったら少しずつ手を離していく。この支え方は、教育心理学で「足場かけ(スキャフォールディング)」と呼ばれています〔6〕。
自分で選ぶ
その日にどれだけ取り組むか、いつ休憩するかは、本人が決めます。平均の滞在時間は2時間以内です。ほかの生徒と進み具合を比べることはありません。
「自分で選ぶ」ことは、ただの自由ではありません。心理学の「自己決定理論」では、自分で決めているという感覚(自律性)が、内側から湧いてくるやる気、つまり内発的な動機づけを支える条件だとされています〔8〕。同じ理論は、「自分にはできる」という感覚(有能感)と、「人とつながっている」という感覚(関係性)も、その条件に挙げています〔8〕。
叱られないためにやる。ほめられるためにやる。そういうやる気は長続きしません。自分で決めて、自分でやってみて、少しできるようになる。その積み重ねの中で、やる気は本人の内側から育っていきます。私たちが職員との対話をいちばん大切にしているのは、そのためです。
「できた」を、自信に変える
バンデューラは、「自分はやればできる」という感覚を「自己効力感」と呼びました。そして、その感覚をもっとも強く育てるのは、まわりからの励ましよりも、自分の力でやり遂げた経験だと述べています〔4〕。
スモールステップの教材は、この「自分でできた」経験を、毎回の学習で積み重ねられるようにできています。
生徒たちの正当な努力の積み重ねが、できることを増やし、課題作成スピードを速め、そしてなにより自信を取り戻していくのです。
なぜ、家やオンラインではなく「教室」なのか
いまは、家にいながらオンラインで学べる教材もたくさんあります。それで学べる生徒にとっては、よい選択肢です。
ただ、ビバ☆マナに来る生徒の多くは、「家やオンラインでは、学ぶ気持ちになれない」と話します。家は休む場所です。画面の向こうの先生は、隣にいません。分からないところで手が止まり、そのまま閉じてしまう。そういう経験を重ねてきた生徒もいます。
教室には、同じように机に向かう仲間がいます。手が止まれば、声をかける職員がいます。自己決定理論の言う「関係性」が、教室にはあるのです。週に2回、決まった曜日の決まった時間に、人のいる場所へ出かけて学ぶ。それ自体が、生活のリズムを取り戻すきっかけにもなっています。
ビバ☆マナの一日
ビバ☆マナは、月曜日と木曜日の15時から19時まで開いています。全員がそろって始めるのではありません。来られる時間に来て、自分の課題から始めます。
- 1来られる時間に来る月曜日・木曜日の15時から19時のあいだ
- 2今日の課題を、職員と確かめる
- 3解説と例題を読みながら、自分で解く
- 4職員と答えを確かめる間違えたところは、どこで分からなくなったのかを話しながら見直す
- 5疲れたら、お茶の間スペースで一息
- 6自分で決めたところまで進んだら、帰る平均の滞在は2時間以内
特別なことは何もありません。その「特別なことがない」毎日の積み重ねこそが、学校から離れていた生徒にとって、いちばんの手応えになるのです。
学びと表現で、安心と自信を育てる
先輩の姿が見える教室
ビバ☆マナの教室では、岐阜開成学院.の高校生も学んでいます。高校生向けの学び直しの時間「チャレンジオプション」も、同じ教材、同じ教室です。
年の近い先輩が、自分のペースで学び、話し、笑っている。その姿をすぐそばで見られることは、言葉で説明するよりずっと大きな安心になります。ソファのあるお茶の間スペースでは、勉強の合間に高校生とおしゃべりをすることもあります。
バンデューラは、自己効力感を育てるもうひとつの源として、「自分と似た人がうまくいく姿を見ること」(代理経験)を挙げています〔4〕。自分と同じように学校から離れた時期のあった先輩が、いま目の前で学んでいる。「あの人にできたなら、自分にもできるかもしれない」。教室で先輩の姿が見えることには、そういう意味があるのです。
バンドを組んで、ステージへ
いま、ビバ☆マナに通う生徒の多くが、居場所で音楽に取り組んでいます。バンドを組み、12月17日の文化祭「ぼくらのごちゃまぜフェス」に向けて、練習を始めたところです。
学習では、ひとりで自分の課題に向き合います。音楽では、仲間と音を合わせます。自分のペースで「できた」を積み重ねること。人と一緒に何かをつくり、「認められた」と感じること。どちらか一方だけでは育たないものがあります。その両方が、安心と自信を育てていくのです。
個別と協働は、セットで
答申も、「個別最適な学び」が孤立した学びにならないよう、「協働的な学び」と一体的に充実させることが大切だとしています〔1〕。
ひとりで学ぶ時間と、仲間と関わる時間。その両方がある場所だからこそ、学校に行けなかった時間を、取り返すだけでなく、次に進む力に変えていける。私たちはそう考えています。
実際に通っている生徒たち
ビバ☆マナを始めて1年あまり。うれしいことがたくさんあります。
「自分の学びのスタイルが、やっと分かった」と喜ぶ生徒がいます。どこから始めればいいか。どのくらいのペースなら続けられるか。それが自分で分かったとき、勉強は「やらされるもの」から「自分で進めるもの」に変わります。
在籍している中学校には行っていない。けれど、週2回のビバ☆マナには休まず来て、自分の課題に取り組んでいる。そういう生徒が、ほとんどです。
学校に行けないことと、学びたくないことは、同じではありません。学ぶ場所と学び方が合えば、生徒は自分から机に向かいます。私たちは毎週、そのことを教室で確かめています。
高校の「先取り」ではありません
囲い込みのための場所ではない
中学生向けのコースを持つ通信制高校やサポート校は、少なくありません。中には「高校生活の先取り」をうたうところもあります。
ビバ☆マナは、高校に入るための準備の場所ではありません。中学生が中学生として学び直すための場所です。
進路は本人が決めます。ビバ☆マナから岐阜開成学院.に進む生徒もいれば、別の進路を選んだ生徒もいます。もともと岐阜開成学院.にまったく興味がなく、「不登校の子が通える塾」として探して来た生徒もいます。通ううちに、先輩の姿や教室の空気から岐阜開成学院.を知り、「ここで高校生活を送りたい」と自分で決めた生徒もいます。どちらの道も、本人が自分で選んだものなら、私たちは同じように応援します。
入学で見ているのは、本人の意思
岐阜開成学院.への進学を考える方に、はっきりお伝えしておきたいことがあります。
私たちは学力で入学の可否を判断しません。もちろん一定の学力は体験授業などで判断しますが、重視しているのは「本人の意思」です。「お母さんが勧めたから」ではなく「ここを自分の場所として選んだ」という意思を、面接と作文を通して総合的に判断しています。
高等学校の課程を修了するには、相応の学力や、課題を正当な努力で主体的にやり抜く力が不可欠だと考えています。だから、時期を焦る必要はありません。高校の学習に無理なく取り組める状態になるまで、中学生コースで学び直してから進む。その選び方を、私たちは大切にしています。小学校の内容から学び直しが必要な場合は、入学の時期も含めて、早めにご相談ください。
中学と高校で、関わり方は違う
同じ教室で学んでいても、ビバ☆マナと岐阜開成学院.(高校)とでは、関わり方が違います。
| ビバ☆マナ(中学) | 岐阜開成学院.(高校) | |
|---|---|---|
| 目的 | 中学までの内容を学び直す | 高校の課程を修了し、卒業する |
| ペース | 最後まで自分のペース | ほかの人とは比べない。その日のベストを尽くす |
| 叱るか | 怒られない | 信頼関係ができてから、手を抜いたときは叱る。体調不良など不可抗力のときは叱らない |
ビバ☆マナの合言葉は「怒られない。比べられない。自分のペースでいい。」です。中学生の間は、最後まで自分のペースで学べます。
一方、高校には「課程を修了して卒業する」という目標があります。岐阜開成学院.では、ほかの人と比べることはしません。しかし、信頼関係ができてからは、自分のベストを尽くさずに手を抜いていれば、しっかり叱ります。体調不良など、本人の力ではどうにもならないときは叱りません。大切にしているのは結果ではなく、その日の状態の中でベストを尽くすことだからです。
ビバ☆マナで先輩の姿を見てきた生徒は、こうした高校での学び方も、教室の空気から自然に知っていきます。
向いている生徒、向いていない生徒
ここは、正直に書いておきます。
向いている生徒
- 学びたい気持ちがある
- これまでのことで悔しい思いをしてきた。けれど、何をどうしたらいいか分からない
- 家やオンラインでは学ぶ気持ちになれない。人のいる場所で学びたい
向いていない生徒
- 本人は来たくないのに、まわりから無理やり通わされている
- 意に沿わないことがあると、かんしゃくを起こしてしまうことが多い
- 椅子に座っていることが、まだ難しい
こういう生徒に、ビバ☆マナはきっと合います。「勉強が苦手」はまったく問題ありません。小学校の内容から始めることもできます。「やっていくうちに勉強が楽しくなってきた」と感想を伝えてくれる生徒も多いんですよ。
ビバ☆マナの学び方は、「本人が自分で選ぶ」ことが出発点です。本人に学ぶ気持ちがないまま通っても、自分で選ぶ場面そのものが成り立ちません。また、静かに自分の課題に向き合う時間が中心なので、同じ教室の仲間が落ち着いて学べることも大切にしています。
「向いていない生徒」がダメだという意味ではありません。いまは、勉強よりも先に、療育や福祉の専門的な支えが必要な時期なのだ、ということです。勉強は後からでも取り戻せます。大事なのは順番です。
ビバ☆マナは教育の場です。療育や福祉の専門機関ではありません。その時期に必要な支えを、その専門の場所で受けること。それが、結果として本人のいちばんの近道になります。かかりつけの医療機関や、お住まいの市町村の子どもの相談窓口に、まず相談してみてください。そして、学びたい気持ちが動き出したときには、いつでもお声がけください。
在籍している中学校とのつながり
出席扱いの制度
文部科学省の通知では、不登校の児童生徒が学校外の施設で相談・指導を受けている場合、一定の要件を満たし、校長が適切と判断したときは、指導要録上「出席扱い」にできるとされています〔2〕。
主な要件は、保護者と学校がしっかり連携していること、施設に通所して相談・指導を受けていること、そして校長が教育委員会と連携してその施設の適切性を判断することです〔2〕。岐阜県教育委員会と岐阜市教育委員会も、学校とフリースクール等との連携についてのガイドラインを定めています〔3〕〔9〕。2024年8月には、欠席中に行った学習の成果を、一定の要件のもとで成績に反映できることも法令で明確になりました〔10〕。
ビバ☆マナができること
ビバ☆マナでは、希望される方に、在籍中学校への出席扱いの申請を支援しています。通所の様子を、在籍中学校に毎月お伝えする仕組みもあります。
これまでに1件の申請を支援し、認められています(2026年9月時点)。ただし、出席扱いにするかどうかを最終的に決めるのは、在籍している中学校の校長先生です。
手続きは、保護者の方が在籍中学校に相談するところから始まります。岐阜市教育委員会のガイドラインでは、次の流れが示されています〔3〕。
- 1保護者が、在籍中学校に相談する
- 2学校が、通っている施設について聞き取りをする
- 3校内で協議する必要に応じて、施設を訪ねたり、教育委員会と協議したりする
- 4校長が判断する
- 5結果が、保護者に伝えられる
学校から問い合わせがあれば、ビバ☆マナからも学びの様子をご説明します。在籍校の市町によって細かな扱いが異なることもあるので、まずは在籍中学校の先生にご相談ください。
時間と料金
場所は、岐阜市文化センターの南正面、クニイビルです(JR岐阜駅から徒歩10分・名鉄岐阜駅から徒歩7分)。
保護者の方へ:最初の一歩
まずは、保護者の方だけでご相談ください。お子さんを無理に連れてくる必要はありません。
お子さんがいま、どんな様子なのか。どこで勉強が止まっていそうか。学校とはどんな関係なのか。分かる範囲で聞かせていただければ、ビバ☆マナが合いそうかどうかを率直にお伝えします。合わないと感じたときは、その理由もお伝えします。
お子さん本人が「行ってみようかな」と思えたら、次は教室を見に来てください。ビバ☆マナの学び方は、本人が自分で選ぶところから始まります。通うかどうかを最後に決めるのも、お子さん本人です。
さいごに
学校に行けなかった時間は、なかったことにはなりません。でも、その時間があったからこそ、「今度は自分の力でやってみたい」と思える生徒がいます。
ビバ☆マナに、近道や抜け道はありません。あるのは、自分に合った学び方で、自分なりに正当な努力ができる場所と、それを一緒に喜べる大人と仲間です。
正当な努力が、自分なりの向上を生む。その向上が、その先への自信になる。
不登校からのリベンジは、正当な努力で。私たちは、その一歩につきあいます。
- ビバ☆マナ公式サイト ›
- 中学生コースについて ›
- 個別最適な学び(岐阜開成学院.について) ›
- 見学・相談の予約 ›
- 電話:058-215-9432(受付 11:00〜18:00/土日祝日・年末年始・盆休等を除く)
参考資料
〔1〕中央教育審議会「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」2021年1月26日(文部科学省による解説:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/mext_01491.html )
〔2〕文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」2019年10月25日(別記1:民間施設等での相談・指導の出席扱い/別添3:民間施設についてのガイドライン(試案))
〔3〕岐阜市教育委員会「岐阜市 学校・フリースクール等 連携ガイドライン」2025年4月 https://www.city.gifu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/028/881/gaido.pdf
〔4〕Bandura, A. (1977). Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review, 84(2), 191–215. / Bandura, A. (1994). Self-efficacy. In V. S. Ramachandran (Ed.), Encyclopedia of Human Behavior (Vol. 4, pp. 71–81). Academic Press. / Bandura, A. (1997). Self-efficacy: The exercise of control. W. H. Freeman.
〔5〕Sweller, J. (1988). Cognitive load during problem solving: Effects on learning. Cognitive Science, 12(2), 257–285.
〔6〕Wood, D., Bruner, J. S., & Ross, G. (1976). The role of tutoring in problem solving. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 17(2), 89–100.
〔7〕Rogers, C. R. (1957). The necessary and sufficient conditions of therapeutic personality change. Journal of Consulting Psychology, 21(2), 95–103.
〔8〕Ryan, R. M., & Deci, E. L. (2000). Self-determination theory and the facilitation of intrinsic motivation, social development, and well-being. American Psychologist, 55(1), 68–78.
〔9〕岐阜県教育委員会「岐阜県 学校・フリースクール等連携ガイドライン」2021年6月策定・2024年6月更新 https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/423884.pdf
〔10〕文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」2024年8月29日 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155_00002.htm
〔11〕文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(不登校抜粋版)」2025年公表 https://www.mext.go.jp/content/20251106-mxt_jidou01-000045738_3.pdf

